スタッドレスタイヤ履き替えのタイミング
近年の地球温暖化の影響でしょうか、師走になってもいまだ厳しい寒さがやってきません。さすがに朝晩の冷え込みは厳しくなったものの日中は好天に恵まれ気温も上昇します。「スタッドレスタイヤに履き替えるタイミングが難しいな」と悩んでいる方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。早すぎては摩耗の原因になるし、遅すぎるとスタンドやオートバックスなどでの履き替えが行列待ちになってしまいます。予報では来週後半から寒波が下りてくると情報が流れていますので今週末あたりが良いタイミングではないでしょうか。
チェーン規制であわてないために
平成30年2月に、北陸地方を記録的な大雪が襲い、まる2日と17時間立往生が続いたということがありました。交通は遮断され、コンビニに食料品が届かず、付近の住民の生活にも支障をきたしたというニュースを覚えていらっしゃるでしょうか。あのニュースを境にチェーン規制の議論が活発になり後にチェーン規制法が施行された経緯があります。
ロングセラーを続ける金属チェーン
いつゲリラ豪雪がやってくるかわからない近年では、タイヤチェーンの準備は必須といっていいでしょう。金属製から非金属製、布製とバリエーションも豊富で便利になりましたが、長年に渡ってロングセラーを続ける金属製のチェーンには捨てがたい魅力があります。その特徴として
- 経済的
- 頑丈である
- 収納に場所を取らない
- 管理しやすい
等の特徴があります。ただ欠点として付け慣れないと装着に時間がかかるという点です。しかし、慣れてしまえば金属チェーンの方が断然有利です。場所も取らず経済的で管理しやすいですし、ゲリラ豪雪にあった時には一番頼りになります。特に深い雪の中でもガンガン走ってくれます。駆動力の面においては他のチェーンとはくらべものになりません。
金属チェーンの装着のコツ
金属チェーンにはラダー型と亀甲型の二種類があります。横滑りしにくいこと、走行時の騒音が小さく振動も少ないことなどから亀甲型を買われる方が多いですが、ラダー型も捨てたものではありません。横一直線で横滑りを心配されるかもしれませんがほとんどその心配には及びません。チェーン装着後は40~60k/mで走行するのですから滑りにくいのです。ただ走行時はガタガタの程度が車内に響きますがこれは雪のない道路を走行した場合のことです。良い事は、チェーン装着がしやすいことです。装着前にタイヤの前に広げるのですが、横一直腺なのでセットが早く慣れてしまえばこちらが簡単です。
- 駆動輪の前にチェーンを広げる(チェーンの表裏があるので注意)
- 最初の2つ目のラダーまでタイヤを乗せる
- タイヤの内側を連結する
- ラダー部分を引き上げてタイヤ全体に掛け。手前に引張りだす
- フックを掛けて連結し、ストッパ―を掛ける
もちろんジャッキは必要ありません。慣れてしまえば10~15分で装着可能です。チェーンは本来雪の中を走る時に装着するものです。雪が無くなれば外してスタッドレスで走ればいいわけで、使い分ける余裕を持ちたいですね。一番安くて丈夫で場所を取らず駆動力、滑り止めとしての性能はピカイチ。お勧めします。