スタッドレスタイヤ 交換時期

スタッドレスタイヤの造り

普通タイヤを含め、多くの新品スタッドレスタイヤは製造から車に装着されるまでの間にゴムが劣化しないよう、外側と内部とは別のつくりになっています。履き替えてからだいたい100kmから200kmくらいは慣らし走行として、乾いた通常のアスファルトの上を走行することをおすすめします。これぐらい走れば外側のゴムがすれてなくなり、スタッドレスタイヤ本来の性能を発揮しやすくなるのです。ですから「雪が降ってきた!」で、ノーマルから新品のスタッドレスに付け替えるのは感心しません。新品スタッドレスの場合は前もって慣らし運転をしましょう。

スタッドレスタイヤの寿命

スタッドレスタイヤは3シーズンから5シーズンはその性能を保持できるとされていますが、大事に乗れば更に寿命が長くなる可能性があります。それにはなんといっても法定速度を守って走行するのが一番です。とは言っても高速道路を走ることが多い時にはスピードを出さざるを得ませんからある程度の摩耗は覚悟しなければなりません。スタッドレスにも色々種類があって、高速道路に強い外国産のタイヤもありますが、摩耗しにくい分だけゴムが硬く、雪をしっかりグリップするという点では心配がのこります。ましてやヨーロッパの雪質と日本ではかなり違うので、お勧めはやはり日本製のスタッドレスタイヤになります。

交換時期の目安

スタッドレスタイヤの交換時期の目安になるのが”タイヤの溝”です。スタッドレスタイヤには、「プラットフォーム」という、タイヤの摩耗具合を確認できる目印が付いていますが、このプラットフォームの位置を示している”矢印”が、タイヤに4ヶ所あって、その矢印から、タイヤの表面に辿って行くと、”溝”の部分に小さい出っ張りがあります。これがプラットフォームで、この部分までタイヤが磨り減っていたら、新品に交換する時期です。

タイヤ交換のコツ

タイヤ交換はスタンドでという方が圧倒的に多いかと思いますが、それだけで数千円かかります。自分でやれば満タン分のガソリン代が浮くことになりますので、できれば覚えられることをお勧めします。ジャッキアップする前に、4本のタイヤのハブナットを足で踏んで緩めておきます(この時だけ足を使って体重を掛けて緩めます)。それからジャッキを当てる部分にジャッキを当ててタイヤが浮くまでハンドルを回します。

ハブレンチでナットを緩めてから両ひざを使ってタイヤを抑えておき、手で回しながら4本のナットを外します。タイヤを取り外してスタッドレスをはめます。再度両ひざでタイヤを固定し、4個のナットを手で回していき、対角線にレンチで締めていきます。ある程度締まったら、レンチの端を右の手のひらで叩いて(ギュッ、ギュッと音がします)締めていきます。

ジャッキをおろしてから再度締めますが、今度はレンチの柄に体重を掛けて1回、2回と増し締めしていきます。少しナットが動いて締まりますがこれが大事です。余談ですが、タイヤを固定するハブボルトは強度がありますので体重を掛ける代わりに足で踏んで締めても折れませんが、よっぽどひどい事をすると破損の危険も無きにしも非ずですから、レンチの上に乗って足で踏み締めることはせずに手で持って体重を掛けて締めてください。この時も対角線に締めるることが大事です。

”備えあれば憂いなし”です。ご自分のタイヤがすり減っていたら雪降る前に買い替えを検討されてはいかがでしょうか。

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