未使用の年度落ちのスタッドレス
年が明けてシーズンも終わる頃に降雪が続く年は、スタッドレスタイヤを扱う店舗にとっては恵みの雪となり在庫がきれいに履けます。しかし毎年そうならないのが自然環境です。急に暖かくなる年もあるわけでそんな年はスタッドレスタイヤは余剰在庫として残るのです。ではどうするのか?その年の秋まで保管しておいて年度落ちのスタッドレスとして売られていきます。価格も安くお買い得商品として店頭に並んでいるのを良く見かけます。いわゆる新古品ですね。車にもある新古車と同じ感覚です。
スタッドレスタイヤの保存状態と外観
スタッドレスタイヤの性能を考える時大事なのがタイヤの保存状態です。新品ならその年に生産したてのホヤホヤですから経年劣化はゼロですが、1年落ちとなるとその間の保存状態が要チェック項目です。
タイヤが嫌う環境は、
- 湿気
- 日光(紫外線)
- タイヤの空気圧の維持
などです。特にホィールのまま保管する人がほとんどだと思いますが、使用しない時に常時タイヤに圧がかかるのは劣化の原因の一つです。シーズンオフには使用時の半分程度まで空気圧を下げて横置きで積み重ねるのが無難です。できれば風通しの良い倉庫で日光を遮りカバーをかぶせておけば問題ありません。個人宅で保管をするとなると条件を整えるのが難しいと思いますが、専門店なら問題なく条件を揃えて保管していますので安心です。
使用済みの中古スタッドレスタイヤ
最近のスタッドレスはし技術も性能も向上し寿命も延びています。使い方にもよりますが国産メーカーものなら上手くいけば5シーズン履くことも可能です。しかし、経年劣化はさけられず、年を追うごとに段々と硬くなってきます。近年では中古タイヤも売買されていて市場に出回っています。新古タイヤと違って使用してあるタイヤはその良し悪しの見極めが難しいです。ゴムの硬さや溝の深さ、外見の状態などを見るわけですが、価格が安い反面掘り出し物を見つけるのには熟練の眼が必要となります。
中古スタッドレスの保管方法と運転マナー
新品で購入しても1シーズン履けば中古タイヤです。そういう意味では中古スタッドレスとして認識して保管と運転に気を使うのが長く使うコツだと思います。
前にも述べましたが、長持ちさせるポイントは
- 水道水で汚れを落とし(洗剤はタイヤの保護成分を落とすのでNG)
- ホィール付きなら空気圧を半分近くまで落とし
- 直射日光が当たらない風通しの良い場所に
- できれば専用のタイヤカバーを被せて横置きで保管する
ことです。そしてスピード控えめでシーズンオフとなれば早めにノーマルタイヤに履き替える事がスタッドレスタイヤの寿命を長くします。雪がチラついたら早めにスタッドレスに履き替え、溶けてなくなれば早めにノーマルに履き替える見極めも長持ちの秘訣の一つです。