ゲリラ豪雪からチェーン規制の義務化へ

出雲大社の初詣

昨年の暮れからポカポカと暖冬が続いています。正月三が日も好天で出雲大社も例年に比べて初詣客が多かったようです。天下一の縁結びの神様に、是が非でもお願いをしなければとはるばる遠くから初詣においでの方も多数いらっしゃいました。昔から結婚前の男女が正面の鳥居をくぐって入ると別れると言われていますが、最近では気にする人はほとんどいないようですね。ちなみに両サイドから入ればいいといわれていますけどね。

積雪なしの1月

1月に積雪がなかったのはあまり記憶にありませんが、暖冬のせいなのでしょうか。昨年履き替えたスタッドレスタイヤがむなしくちびるような錯覚に陥ってしまいます。かと言ってノーマルに履き替えようものなら、ゲリラ豪雪に合うのではないかと心配になってしまいます。しかし、月末になって節分が近づいて毎年恒例の「節分荒れ」がやってきそうな気配です。ゲリラ豪雪も含めて大雪の注意を促すニュースが流れ始めました。山間部では40cmの積雪と予想されています。

ゲリラ豪雪に備えて

私は兼業農家ですから、軽トラを持っています。軽トラは4WDなのです。そして愛車は三菱ミニカ、2WDです。実はミニカは年中ノーマル、軽トラは年末にタイヤ交換してあります。ですから雪が降れば乗り換えて通勤する予定なのです。雪道には4WDです。私の周りは全て4WD車に乗っています。ここ山陰では4WDの需要がかなり高いのです。山間部ともなれば平坦な道路は少なく、坂道が結構ありますので4WD車でなければ安心して走れないからです。

大雪注意報

どうやら大雪注意報が発令されたようです。26(土)、27(日)と気温も下がり、かなり降る予報が出ています。たった一晩で朝起きたら腰まで積もっていたということがこの地区では過去にもありました。私の家で30cmあった時、奥の地区では腰まで積雪があり、早朝から除雪機で雪かきしてから出勤したと聞いています。去年のことです。スコップ等で雪かきしていては日が暮れてしまう?ので、雪の深い地区では除雪機が必需品です。自宅から国道まで30mという家はざらにあります。そこまでを除雪機で掻いてから車で出勤するのです。国道は早朝5時から掻き始める約束になっています。土建会社の方で除雪車で掻いてくれますので安心です。

チェーン規制の義務化

昨年末に大雪時の「チェーン規制の義務化」が公布され、即日施行されました。国土交通省は、「従来は積雪により通行止めにせざるを得なかった道路において、チェーンを装着してることを条件に通行を許可して、大規模な渋滞を緩和することが目的。」としていて、「今回実施する規制の実施場所は限られ、大雪で交通規制の可能性がある場合のみ行うものであって、市街地での走行についてはスタッドレスタイヤで問題はない」としているようです。

義務化の原因となった過去のニュース

去年の平成30年2月に、北陸地方を襲った記録的な大雪で、国道8号線の福井県と石川県の間で約1,500台もの車が立ち往生したニュースが全国を駆け巡りました。まる2日と17時間立往生が続き、交通は遮断され、福井県ではガソリンの流通がストップし、また物資を積んだ大型トラックがかなり巻き込まれていたので、コンビニに食料品が届かず、付近の住民の生活にも支障をきたしたというニュースを覚えていらっしゃるでしょうか。その他、ここまでではないにしても大雪で渋滞があった地域があるようでした。この事件が国土交通省を動かしたといってもいいでしょう。

国民側の反応

昨年末の「チェーン規制の義務化」は、私たちにとってまさに”寝耳に水”でありました。”そんなことしたらかえって渋滞がひどくなる”というのが大方の意見でした。というのも、チェーンを掛けたことが一度もない人がほとんどであったためです。雪の少ない他県から来て、大雪に見舞われて慌ててチェーンを取り出し、取説を見て四苦八苦するという光景を何度か見かけたことがあります。チェーンすら買ったことがない人が結構いるのです。最近のスタッドレスタイヤの性能はかなり向上し安全度もかなり上がりました。「チェーン規制の義務化」には無理があるのではという意見が多いですね。

 チェーンを必要とする道路条件

しかしながら、いくら性能が向上した近年のスタッドレスを履いていてもチェーンを掛けないと走れない道路条件があります。その道路とは、アイスバーンと凍みた坂道です。スタッドレスタイヤでツルツルの氷状態を走ることはたまにありますが、必ずスピードダウンして急ハンドルも切りません。橋の上が結構こうなります。下を小川が流れている状況なら尚更です。平坦ならまだしも坂道は無理です。滑って上がりませんし、下れば危険です。ところがスタッドレスの上からチェーンを掛けてやると、チェーンが氷や雪を噛んでグリップ力を発揮するので登坂でも効果を発揮します。また発進や停車がしやすくより安全に走行することが可能になります。山間部に住んでいると、チェーンは必需品なのです。

私なりの所見ですが、これは2WD車で走行している時の状況です。これが4WD車だと状況は違ってきます。坂道でも滑る事無く登ってくれますし、アイスバーンもスピードダウンすれば滑るということはありません。チェーンを履くのと同じくらい威力を発揮する4WD車は雪道での大きな味方です。

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